この夏に訪れたパリについて、記事と写真はすでに掲載しましたが、改めて整理してみたいと思います。
ドイツのフライブルクからフランスのパリまでは、TGVで乗り換えなしの旅。
所要時間は約3時間でした。
乗り換えがないのは本当に快適で、特に荷物検査がないのが気に入り、列車の旅の手軽さにすっかり魅了されそうです。
ただ、二階席に上がるための階段が細く、中型のスーツケースを持ち運ぶのに少し苦労しましたね。

パリを訪れるのも初めてなら、TGVでの旅もこれが初めてでした。
車内はどこかレトロな雰囲気が漂い、出発前から旅情を感じさせる素敵な空間です。
さらに、一等席ということで座席は広々としていてとても快適でした。
わずか3時間の乗車が惜しいくらいの贅沢な時間。
列車はドイツ側の最終駅であるオッフェンブルクで乗車券のチェックが行われました。
ストラスブールでは多くの乗客が乗り込み、一等席もほぼ満員に。それでも快適な乗り心地は変わらず、列車はそのままノンストップでパリへと向かいました。

パリ東駅(Gare de l’Est)
到着したパリ東駅(Gare de l’Est)のプラットホームは、思ったよりも簡素な印象。
朝早い時間だったためか、駅はそれほど混雑していませんでしたが、構内を進んで地下のメトロの切符売り場へ行くと、長蛇の列ができていました。


地下鉄メトロへ(METORO)向かう
パラリンピック開催前ということもあり、観光客で賑わう光景は久しぶりに見た気がします。
切符を買わなければ目的地に行けないので、大人しく列の最後尾に並ぶことにしました。
およそ20分待って、ようやく切符自動販売機の順番が回ってきました。
TGVの車内でネットを使って事前に購入方法を調べていたおかげで、切符の購入自体はスムーズでした。
ただ驚いたのは、パラリンピックという大イベントの影響で、メトロの運賃が倍になっていたことです!
これには思わず「やられた!」と悔しい気持ちになりました。
それから、窓口のほうが早く切符を買えるのは分かっていましたが、フランス語への不安もあり、利用するのをためらってしまいました。
しかし後日、英語が通じることを知ってからは、気後れすることもなくなりました。
ただ、それでも結局窓口を使う機会はありませんでした。


無事に切符を購入し、改札を通ってプラットホームへ向かいます。
ところが、この改札が一筋縄ではいきません!
パリのメトロの改札は自動式ですが、古いタイプだと腰の高さにある回転式の棒を押し回しつつ、扉も押し開けなければならない仕組みです。
これがなかなか厄介で、中型スーツケースが回転式の棒に挟まってしまい、あえなく時間切れに。
結局、改札を通ることができませんでした。
そんな私の姿を見ていた駅員さんは慣れている様子で、少し笑いながら助けてくれました。
観光客が多い時期だからこそ、こうしたサポートを受けられたのかもしれません。
ちょっとしたトラブルも旅の思い出ですね。

